Q. 次の作品のうち、白黒映画は? – 風と共に去りぬ, シャレード, 麗しのサブリナ, ウエスト・サイド・ストーリー

麗しのサブリナ

Q. 次の作品のうち、白黒映画は?

A. 風と共に去りぬ
A. 風と共に去りぬ
B. シャレード
B. シャレード
C. 麗しのサブリナ
C. 麗しのサブリナ
D. ウエストサイド物語
D. ウエストサイド物語

この4作品。「シャレード」以外の「風と共に去りぬ」、「麗しのサブリナ」と「ウエストサイド物語」はアカデミー賞を受賞している。

これらを公開順に並べると、『風と共に去りぬかぜとともにさりぬ』(原題: Gone with the Wind)がもっとも古い。1939年に製作されてアメリカ公開されている。でも、日本とアメリカの戦争があったために日本での初公開は13年後の1952年となった。

続いて、「麗しのサブリナうるわしのサブリナ」(原題: Sabrina)。『ローマの休日』に続くオードリー・ヘプバーンのヒット作となったロマンティック・コメディーで、1954年に公開された。サミュエル・テイラーの戯曲『サブリナ・フェア』をビリー・ワイルダー監督が映画化した。

1961年にミュージカル映画「ウエスト・サイド物語」(原題: West Side Story)は大ヒット。シェイクスピアの『ロミオとジュリエット』を元にした同名のブロードウェイ・ミュージカルの映画化作品。ミュージカルはそれよりも早く、1957年にヒットしている。

一番新しいのが「シャレード」(原題: Charade)。これは、1963年公開のサスペンス映画でした。クレジットに「 MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY 」とあるように、ジバンシィが提供したヘップバーンの衣装が話題となった。

「シャレード」は、ジバンシィが衣装を担当したこともあって、カラー作品。当時のカラーの中では綺麗で、色調整に気を使ったことでしょう。
遡って、「ウエストサイド物語」がヒットした1960年代初頭はシネマスコープと呼ばれる横広の大画面の映画が続々登場。「サウンド・オブ・ミュージック」、「マイ・フェア・レディ」を始め、音楽映画が増えている。本場のミュージカルを映画としてローカルにも楽しめるようにということだったのだろう。

さて、「風と共に去りぬ」は第二次世界大戦より前の映画ですが、カラー作品。アメリカの映画界が総力を傾けた。日本で一般に上映されるのは戦争が終わってからですが、淀川長治さんは既に試写を観ていたということだ。その時、こんな映画を作るアメリカと戦争しても勝てっこないと痛烈に感じたと語っている。

残った「麗しのサブリナ」が白黒映画。演出上の意図かと思いそうですが、制作費の関係。まだ、上映する映画館自体がカラーフィルムをきちんと映写することが出来なかった。そうした事情を知識として知らないと意外ですよね。

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